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  前立腺小線源治療

前立腺癌に対する治療法のひとつです。この治療方法は、鉛筆の芯のような長さ5mm程度の小線源「ヨウ素125」を封入したチタン製カプセル50〜100本程度を、会陰部より超音波ガイドにより正確に前立腺内に永久挿入する治療法です。線源を前立腺そのものに埋め込むため、前立腺全体に確実に必要な放射線量を照射することが出来ます。
2019年より、前立腺に近接する直腸の有害事象を軽減させる目的で、前立腺と直腸の間を拡げるゲル状の物質(SpaceOAR)を挿入し小線源治療を行っています。

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「ヨウ素125」は徐々にその放射線を弱めていき、術後60日で放射能は半分になります。永久留置した線源は一生取り出す必要はありません。本療法の治療成績は手術に匹敵すると言われており、手術療法と比較して性機能障害や尿失禁などの可能性も少ないため機能維持の面からも優れた治療法と評価されています。

また、本療法では放射線のエネルギーが低いため、前立腺内には十分な量の照射が可能ですが、周囲臓器への影響が少ないので入院期間が4日程度と短期間で退院後も普段どおりの生活をすることができるという利点があります。 しかし、グリーソンスコア(前立腺癌の悪性度)の高い場合は、放射線治療を併用する必要があります。

■プレプラン
小線源治療の2週間前に本治療のリハーサルともいえるプレプランがあります。エコー(超音波検査)により前立腺の形状や位置を把握し、コンピュータ処理により必要な線源の数と配置を決めます。そのため線源の数は個人により違います。

実際に治療台に寝ていただき検査します。この検査により求められた必要な数の線源数だけ発注され、本治療に備えます。

■密封小線源治療(ブラキセラピー)
当院では毎週水曜日午後に治療を行っています。治療時間は2〜3時間で治療後、術後の管理のために指定の個室に入室していただきます。

この部屋からは24時間外に出ることはできません。トイレなどもこの部屋の中にあるトイレを使います。これは、まれに線源が尿中に排出されることがあるためです。
 

■治療後の注意事項
前立腺に埋め込んだ「ヨウ素125」から体外に出る放射線量は、地上や宇宙から日常生活で常時受けている放射線(自然放射線)よりも低いことがわかっています。しかし、一定の期間は周囲の方への配慮が必要です。治療時に指導された期間内は小さいお子様をひざに抱いたり、長時間の妊婦との接触は避けて下さい。ただし、線源による外部への被曝はほとんど問題にならないため、同室での就寝や団欒(だんらん)には問題ありません。

治療を終えられた患者様には緊急連絡先や、治療結果を記した「治療カード」が発行されます。治療後1年間は「治療カード」を必ず携帯して下さい。飛行機等のでの金属探知器では問題ありませんが放射線探知機には反応しますので、外国旅行の際には医師の治療証明書が必要です。

1年以内に手術が必要な場合には、手術を担当する医師から当院の担当医に連絡するようお願いします。また、線源留置後1年以内に何らかの原因で死亡された場合には、線源を前立腺ごと摘出・管理する必要があります。ご家族の方は当院担当医にご連絡をお願いします。 には、線源を前立腺ごと摘出・管理する必要があります。ご家族の方は当院担当医にご連絡をお願いします。