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>> 臨床研修プログラム

   ○初期臨床研修プログラム(2年間)
   ○後期研修プログラム(5年間)
   ○内科系基礎共通プログラム(2年間)
   ○脳神経内科専門プログラム(3年間)

医学生・研修医の皆さん、ようこそ
脳神経内科に興味を抱いていただいて、ありがとうございます。

 脳の病気は難しい、と多くの医学生は思っていますよね。でも本当はちがうのです。患者さんの病歴から疾患のカテゴリー(脳血管障害、腫瘍、感染症などの区別)がわかり、患者さんの症状や診察所見から責任病巣(神経系のどこに病変があるのか)がわかってしまうので、たいてい診断が外来でできてしまうのです。たくさんの検査は特に必要ありません。神経疾患の診断は論理的根拠に基づいており、誰にでもできます、あなたにも(はい、少し慣れは必要ですが・・・)。

 脳神経内科の病気は治らない、と聞かされましたよね。では質問です。
膠原病は治りますか?、COPDは治りますか?。ありふれた病気である糖尿病や高血圧でさえ、ずっと内服が必要なのはどうしてでしょう?
治ってないからですよね。本当に治っていれば、治療は要らなくなりますよね。そう、病気そのものを治してしまう薬剤はほとんどないのです。治療により症状がよくなっているだけで、病気そのものは治っていないのです。脳神経内科も、他の科も同じです。よくなる病気もあれば、そうでない病気もあります。特に大学病院では、診断困難な場合や、治療が難しい場合が多いので、脳神経内科の病気はむずかしい、治らない、と感じてしまうのです。

 脳神経内科では、脳の病気に興味のあるあなたに、クリニカルクラークシップ、初期・後期研修プログラムを提供しています。脳神経内科専門医が、やさしく?指導しますぞ。やる気のあるあなた、大歓迎。


クリニカルクラークシップ

 これから卒業して優れた医師、研究者となるために、基礎臨床を問わずに興味のある分野、またはこれまでの学習で不足している分野をさらに深く学習し、知識のみならず態度、技能をも高めるための研修です。
 
午前 外来 外来 外来 外来 外来
午後 病棟 検査 脳神経内科
症例検討会
病棟 病棟
病棟 病棟 検査 外来症例検討
内科合同
症例検討会
    リハビリ
検討会

検査:筋電図、血管エコー、脳血管造影など
内科各科のランチョンセミナー、エコーを中心とした診察実習もあります

実習目標
1.病歴を取りながら、鑑別診断ができるようになろう
2.神経学的診察に慣れ、責任病巣診断ができるようになろう
3.患者さんの全体把握ができるようになろう
4.インフォームドコンセントを理解しよう
5.脳脊髄液検査、血管超音波検査や脳血管造影検査にふれてみよう
6.症例検討ができるようになろう

実習内容
1.外来実習 (医療面接を行い、指導医の診察を見学)
2.病棟実習(患者さんを受け持ってもらいます)
3.血管エコー実習
4.症例検討
5.内科系ランチョンセミナー

実習評価
1.応用基礎配属・応用臨床実習評価表
2.診療参加型臨床実習 終了報告書
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臨床研修プログラム

当院の臨床研修プログラムは、以下のようになっています。
○初期臨床研修プログラム(2年)
○後期臨床研修プログラム(5年)
1)内科系基礎共通プログラム(2年)
2)脳神経内科専門プログラム(3年)


■初期臨床研修プログラム(2年間)
1年目は、primary care、救急医療などの基本研修のために、内科・外科・救急部門(産科・小児科・脳外科・麻酔科)をローテイトします。
2年目は「希望する科」で、1年を通して継続的に研修するか、1年目とは異なる科をローテイトするか、選択が可能です。

1.基本的診察法を習得しよう
1)身体所見(特に神経学的診察、眼底検査)

2.基本的な検査あるいは処置を指示し、結果を判断して対応できるように
1)血液生化学
2)ウイルス学的検査、自己抗体等免疫学的検査
3)頭蓋・脊椎X線検査
4)筋電図検査(神経伝導速度)
5)髄液検査

3.専門的検査を指示し、結果を判断して対応できるように
1)頭部・脊椎CTスキャン、MRI
2)核医学的検査
3)脳波
4)高次機能検査

4.指導医と相談し、専門的検査および処置の計画ができるように
1)針筋電図検査
2)脳血管造影
3)脳誘発電位検査
4)脊髄腔造影
5)薬物学的自律神経機能検査
6)神経・筋生検
7)遺伝子診断
8)頭部・頸部・心臓超音波検査

5.一般的治療ができるように
1)生活指導、食事療法
2)薬物療法
頭痛、めまい
脳血管障害
炎症性疾患(脳炎、髄膜炎、脊髄炎)
脱髄性疾患
てんかん
末梢神経疾患
筋疾患
3)輸液・栄養管理
中心静脈栄養
経腸栄養
4)呼吸管理
5)リハビリテーション

6.特殊治療を計画し、実施できるように
1)ステロイド療法
2)血漿交換療法
3)免疫吸着療法

7.指導医と相談し、特殊な治療を計画できるように
1)血栓溶解療法
2)免疫グロブリン大量療法
3)手術適応の決定

8.主な神経疾患の病態を理解しよう
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■後期研修プログラム(5年間)

○内科系基礎共通プログラム(2年間)
まず、内科一般の基礎を研修し、内科専門医取得のため、一般内科、内分泌代謝内科、腎高血圧膠原病内科、血液内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、脳神経内科の研修を行ないます。選択科は6ヶ月、他の内科は3ヶ月です。

・脳血管障害の鑑別と治療ができるように
・典型的な神経変性疾患の診断と治療ができるように
・神経免疫疾患の診断と治療ができるように
・頭痛・めまい・しびれの鑑別と治療ができるように
・脳脊髄液検査など、一般検査手技ができるように

○脳神経内科専門プログラム(3年間)
・脳神経内科専門医を取得するために、さらなる研修を
・脳神経内科の関連領域の系統的な研修を行い、チーム医療ができるように
・学会発表・論文作成をやろう
・他の機構やナショナルセンターでの専門研修なども可能

主要疾患 入院数(年間) 目標症例数
脳血管障害 100 20
神経系感染症 10 5
神経変性疾患 10 5
脱髄性疾患 5 2
筋疾患 5 2
てんかん 5 2
めまい 30 10

検査 件数(年間) 目標症例数
脳血管エコー 50 10
脳血管造影 5〜10 2
神経・筋生検 〜5 2
経食道エコー 10 2

さあ、一緒にやりましょう!
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