金沢医療センター
ホーム サイトマップ 個人情報保護方針 リンク
病院のご案内 患者様向け情報 診療科・部門 医療関係者向け情報
TOP > 診療科・部門 > 臨床研究部 > 年度計画
臨床研究部
臨床研究部
臨床研究部の紹介
院長より
研究室の構成
年度計画
治験管理室
多施設臨床研究推進室
循環動態研究室
予防・治療開発研究室
生体反応研究室
生化学反応研究室
院内助成研究
公開検討会
倫理委員会
院外研究院の申し込み
研究部へのご支援のお願い
-
  年度計画

 平成21年度は平成21年10月1日に平成19年度と平成20年度の研究力ポイントの平均点数に基づきNHO研究ネットワークグループリーダーが確定しました。その後各領域のネットワークグループ構成が決定し研究計画作成等の活動が開始されました。
  当院での臨床研究は1)機構が推進する治験を含む臨床試験、EBMやネットワーク研究への参加、2)病院の独自研究に大別されると思います。臨床研究部は従来から行われてきた後者を充実させると共に、前者を推進する必要があります。EBM研究などの大規模研究では、計画立案後、計画を立案した医師が日常診療をしながら1人で研究を進めてゆくのは難しく、事務局機能が必要になります。当院では治験管理室がその役割を担うことになりますが、まだ体制は十分ではありません。一方、症例登録による機構の大規模研究への参加は、登録実績による予算がつきCRCなど研究補助者を増やすことが可能となり体制は整いつつあります。また、少数であっても症例登録により大規模研究に参加した医師が登録の意義を感じるためには、結果がきちんとした論文として発表されることであろうと思います。
  以下に平成22年度計画平成21年度計画の結果報告を記します。

【平成22年度計画】

研究部全体目標

1.診療の質向上のための研究であるとの認識に基づいた活動活性化
(1)統計学、研究倫理、論文作成等に関する教育
(2)広報活動を通しての認識共有化
(3)院外研究員制度の充実

2.第1、第3、第4研究室を対象に、病院職員が研究活動性に応じて使用できる制度の検討
(1)第3研究室の一部をEBM研究等のEDCを行えるように整備する

3.各研究室配分予算を研究部全体業務活動に応じて傾斜配分する制度の検討

4.その他
(1)研究部への寄付受け入れ制度の整備

各研究室目標

A.治験管理室・(多施設臨床研究推進室)(池田・矢野)

1.治験実施数を増やすためCRCの関与する治験システムの改善をはかる
(1)アンケート調査等から抽出した問題点を改善する
(2)国際共同治験参加に際し必要な整備充実
(ア)CRCスタッフの英語力の向上

2.臨床研究へのCRCの参加をはかる
(1)EBM研究・機構共同研究への参加
(2)EDCのための部屋の整備

B.循環動態研究室(伊勢)
1.循環器,腎,内分泌・代謝,成育医療に関する臨床研究の推進
2.臨床研究部年報の質向上を通して全体目標達成に寄与する
(1)活動内容の総括を更新し,ホームページにも公開する
(2)助成研究,優秀学会発表賞の掲載を通じて,研究活動への参加意欲の向上に資する

C.予防治療研究開発室(松本)

1.脳心血管疾患カンファランスの質向上と参加者増加のための工夫

(1)日本医師会生涯教育制度変更に伴う脳心血管疾患カンファランス実施時の対応
(ア)医師会への働きかけ
カリキュラムコード設置に伴うデータ収集と希望カリキュラムコードに従った話題提供
(イ)院外参加者に対する単位取得証の発行(地域医療連携室と共同)

(2)参加される外部医師の希望にそった話題の選択

(3)話題に対するコメンテーター,研修医プラクチカントの継続

D.生体反応研究室(北)
1.臨床研究検討会の質向上を通して全体目標達成に寄与する。
(1)臨床研究検討会の研究発表を分野別に行うこと、また,ある特定の領域のスペシャリストを院内から募り特別講演をして頂くことで広く参加を求める。
(2)優秀学会発表賞(看護師部門・コメディカル部門)の授与と表彰を行い、さらにポスターを掲示することにより職員のモーチベーションを高める。

E.生化学反応研究室(川島)
1.院内助成研究の質向上を通して全体目標達成に寄与する
(1)院内臨床研究助成の案内、集計等を円滑に行う
(2)助成研究報告書の提出が遅れないように周知する
(3)院外研究員が当院で臨床研究を円滑に行なえるよう支援する


【平成21年度計画の結果報告】

研究部全体目標

1.診療の質向上のための研究であるとの認識に基づいた活動活性化

(1)研究実績点数の前年度よりの増加
研究実績点数は平成19年度777点、平成20年度747点で、平成19年、20年の平均は臨床研究部・センターを有する120施設中23位であった。平成21年度はこの平均点数に基づき研究グループ分けが実施された。当院の100ポイント以上の領域は、がん(呼吸器)、がん(一般)、循環器、糖尿病(糖尿病+腎)、骨運動器の5領域であった。平成21年度研究実績点数はまだ出ていないが、論文発表などへの関心がやや低下しているように感じる。
 論文作成や学会発表に対する経済的補助を行ったが、職員のモーチベーションを大きく向上させるにはいたっていない。
 院外研究院制度の広報により、本年度4人が院外研究員の申請をし当院との共同研究内容を倫理審査員会へ提出した。内訳は臨床検査科3人(金沢大学2人、企業1人)、心臓血管外科1人(金沢大学1人)であった。

(2)広報活動を通しての認識共有化
臨床研究に関する広報活動のため臨床研究部だよりを発刊した。2/1時点で6号まで発行した。

2.臨床研究的側面からの、初期研修医、専修医、大学からローテートしている医師およびパラメディカルに対する教育への参加

(1)統計学・論文作成法など
平成21年12月にナースを対象に2回研究計画の立て方・統計学について講義を実施。

(2)臨床研究の倫理
レトロスペクティブ研究の簡易審査、利益相反申告を導入。
平成21年度は改訂された臨床研究倫理指針の院内説明会(2回)と、臨床研究倫理指針、疫学研究指針、研究倫理につてのWEB講演会を実施し院内への周知をはかった。
ICRweb(がんセンター)を当院の臨床研究教育の基準とし、治験管理室関連スタッフは全員e-lerningでcertificateを取得した。

3.第1、第3、第4研究室を対象に、病院職員が研究活動性に応じて年単位で研究に必要なスペースを使用できるような制度の検討
平成21年度より研究室使用者からの実績報告書を提出してもらうこととした。

4.各研究室配分予算を研究部全体業務活動に応じて傾斜配分する制度の検討
平成21年度は研究室費の4分の1を研究室活動用とした。

5.その他
研究部への寄付受け入れ制度を再整備した。

各研究室目標

A.治験管理室・(多施設臨床研究推進室)(池田・矢野)

1.治験実施数を増やすためCRCの関与する治験システムの改善をはかる
医師・通院患者を対象とし治験に関するアンケート調査を実施(CRCが実施)。
治験システム改善の一環として平成21年4月より治験参加者への感謝状贈呈の開始した。
国際共同治験受け入れの質向上のため平成22年1月より週1回治験管理室で英語勉強会を開始した。

2.臨床研究へのCRCの参加をはかる
平成21年度の機構主導のEBM、共同研究の登録症例実績により約800万の予算がついた。CRCが増えればEBM研究などにさらに関与することができ、医師の負担軽減,登録症例数増加を図れる可能性がある。このことを院内医師に周知する予定である。

3.その他
平成21年8月から日本医師会治験促進センター研究事業部企画開発室室長の田村典朗さんと共同で「地域連携システムを利用した遠隔SDV実施の試み」研究を開始。平成22年2月現在システムはほぼ完成したので今後システムの効率性評価を経済的、時間的、労力的観点から進めて行く。論文発表;山谷他.地域連携システムを活用したRSDV(遠隔直接閲覧)の実施.Clinical Research Professionals 15:6-13,2009

B.循環動態研究室(伊勢)

1.循環器、腎、内分泌・代謝、成育医療に関する臨床研究の推進
研究室の整備、研究費の配分、治験以外の国立病院機構主導臨床研究へのCRCの関与など、研究遂行のための環境が整ったことを受けて今年度も各領域の臨床研究が継続して行われた。

2.臨床研究部年報の質向上を通して全体目標達成に寄与する

(1) 研究室全般にわたる活動内容の総括を報告する。
今年度から各研究室が包含する様々な分野の研究内容を室長がオーバービューとして報告することとした。

(2) 新たに創設されたコメディカルを対象とした優秀学会発表賞を掲載する。
コメディカル部門、看護部門より各1題の優秀学会発表賞を掲載し、同顕彰制度の周知と学会発表へのモチベーションの向上に寄与した。

(3) すべての部門の業績を遺漏なく掲載する。
臨床研究部運営規定の改定に伴い、院内のすべての医師と部門代表が臨床研究部の研究員となったことから年報巻末に掲載する業績についてもすべての診療科・部門に関する内容を網羅した。

C.予防治療研究開発室(松本)

1.脳心血管疾患カンファランスの質向上を通して全体目標達成に寄与する

(1)インターネット等を通じた興味ある話題や症例の募集。
(ア)県・市医師会への働きかけ
市医師会を通じて希望テーマ2題が寄せられ担当科により話題提供した。
(イ)ハートネットの活用
ハートネットにカンファランスの毎回の話題などについて情報提供を継続中。

(2)話題に対するコメンテーター制の導入。
専門科の先生にコメンテーターをお願いしたが協力が得られないことも半数程度あり。
カンファランスに対する参加意識は高くない状態にある。

(3)読影や治療方針などについて意見を述べる研修医プラクチカントの設置。
第5回カンファランスの放射線科読影クイズの際に研修医プラクチカントを設置した。
多数回の参加呼びかけにもかかわらず研修医の参加率が低い点に改善の余地あり。

D.生体反応研究室(北)
1.臨床研究検討会の質向上を通して全体目標達成に寄与する。

(1)臨床研究検討会の研究発表を分野別に行うことで,広く参加を求める。
研究発表を分野別に行うことを試みた。しかし発表者の研究の進捗状況によるところが大きく、完全に分野別に振り分けることは不可能であった。平成21年度最初の臨床研究検討会では整形外科の池田部長にお願いして「手根管症候群の手術療法について」の特別講演をして頂いた。これまでのマンネリ化した臨床研究検討会を脱却したすばらしい講演会であった。

(2)優秀学会発表賞(看護師部門・コメディカル部門)の授与と表彰を行い職員のモチベーションを高める。
平成19年度,ならびに平成20年度の優秀学会発表賞(看護師部門・コメディカル部門)の授与と表彰を行った.さらに,平成19年度受賞の優秀ポスターを臨床研究部の廊下に掲示した。職員のモーチべーションの亢進に多少、寄与したものと思われる。現在平成20年度の優秀学会発表賞のポスターを準備中である。

E.生化学反応研究室(川島)

1. 院内助成研究の質向上を通して全体目標達成に寄与する

(1)院内臨床研究助成の案内、集計等を円滑に行う
約1/3の研究担当者において、院内助成研究の結果報告が遅れ、その集計に手間取った。例年、年度早々に研究結果の報告と新しい募集について案内を出しているが、実際の提出期限までかなりの期間があり、そのうちに忘れてしまうこともあるであろう。これまでの慣例で、提出期限(10月末日)が新しい年度の募集締切り(11月末日)の1ヶ月前となっている点も、期日が守られない原因の1つかもしれない。試みに次年度は、結果報告と新しい募集の締切りを同じにして、期日を把握しやすいように変更してみたい。院内助成研究の募集締切りを過ぎてからの応募も数件あったので、今後はメール等で複数回、結果報告を促すことや、新しい院内助成研究を個別に勧誘する努力を計りたい。募集締切り後は、前年度の集計業務の経験が活かされ、研究課題の採点および助成金額の決定がスムーズに実施できた。

平成22年4月7日