金沢医療センター
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臨床検査科
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■貧血について
検査のための採血の際に「これは何の検査ですか?」と尋ねられ、「貧血の検査ですよ」とお答えする場面がよくあります。実は赤血球だけではなく、白血球、血小板などの情報からさまざまな病態を推察することができるのですが、今回は貧血についてお話します。


○貧血って?
医学的にはヘモグロビン、赤血球数、ヘマトクリット値(血液の中で赤血球の占める割合)のいずれか、またはいずれもが低値を示す状態を言います。

○どうしてなるの?
1 急性失血(外傷)慢性出血(女性の過多月経、消化管出血、痔出血)
2 赤血球を作る原料が足りない(鉄、葉酸、ビタミンB12などの不足)
3 赤血球の寿命(通常は120日)が何かの原因で短くなる(溶血性貧血)
4 赤血球を作る場所(骨髄)に異常がある
5 他の病気から二次的に貧血になる

○血液検査だけで原因がわかるの?
ヘモグロビン量や赤血球数の他に、赤血球の大きさや、一個の赤血球に含まれるヘモグロビン量を測定することで、おおまかな原因の予測ができます。また血液の塗抹染色を行い赤血球の形態異常や大きさのばらつきを顕微鏡で観察することで、更に原因が明らかになることもあります。さらに確定診断のためには、骨髄(血液を産生している場所)検査や、免疫学的検査なども必要となります。

○どんな症状がでるの?
1 体全体への酸素供給が低下する→全身倦怠感、失神、息切れ、ふらつき
2 血液量の不足→顔面蒼白、起立性低血圧
3 心拍数の増加(2に対する代償性機転)→動機、心雑音

○治療は?
1 出血の原因の除去
2 鉄、葉酸、ビタミンB12などの補充
3 溶血の原因の精査とそれに対応する治療
4 骨髄の状態の把握とそれに対応する治療(白血病、再生不良性貧血など)

初期症状のうちに貧血の原因を見つけましょう。