最近、腹部の小さな切開部から器具を使って行う腹腔鏡下手術が世界的に実施されるようになってきました。この手術方法による手術は身体への侵襲が少なく、手術を受ける人にとってきわめて大きな利益があります。
当院産婦人科では以下のような疾患に対して腹腔鏡下が適当と診断される場合に、この手術方法を実施しています。
卵巣腫瘍
子宮外妊娠 、卵巣出血
子宮内膜症
子宮筋腫
不妊症、骨盤内癒着など
以下は腹腔鏡手術の一般的な利点です。
○ 手術による傷が小さい
○ 手術後の痛みが少ない
○ 短い入院期間で早期に通常生活に復帰できる
○ 手術による出血、癒着、感染などの危険が少ない
金沢医療センター産婦人科では1996年よりこの手術法を取り入れ、年々術式の改良と適応の拡大に努めています。