
当校の教育課程の特色の一つに「政策医療看護の学習」があります。厚生労働省は、国民の健康を守るため国を上げて取り組まねばならない疾患を「政策医療」と定めており、当校はそれを受けて重症心身障がい児(者)・筋神経疾患患者の看護、結核感染者の看護について学んでいます。
○ 重症心身障がい児(者)はあまり動けず、話すことがスムーズにできないのではないかと想像していた。そのためコミュニケーションがうまくとれるか心配だった。しかし、実際にはぎこちなくても話せる方や身体で表現する方、機械を使って話しをされる方など様々なコミュニケーションのとり方があり、一人ひとりに合わせたコミュニケーション方法を学ぶことが大切と感じた。
○ 病棟は1歳~70歳までの幅広い年齢層の方が入院されており、身体の残存機能も様々で個性があった。それぞれの個別性を理解し、その方の持てる力を発見し援助によって持てる力を開発し成長発達を促すことや、尊厳を保ち病棟での生活を充足させる看護を行う事が重要であると感じた。成長発達には良い刺激が必要である。療育という面を考え声かけの時の話す内容や話し方、話すトーンも考える創意工夫が良い刺激となる。日々の看護も刺激を送り続けると成長発達を促すのではないか。
○ 結核病棟の環境について、病棟に行く前は隔離されたイメージであった。しかし実際の病棟は一般病棟とあまり変わらず、窓からの景色も大変綺麗で療養する患者さんにとっては、とても良い環境だと感じた。結核の患者さんが個室に2週間入り、部屋の出入りができない期間があると知った。その期間は患者さんにとって同じ空間で過ごさなければならず、とても苦痛であることが考えられる。そのため精神的ケアが看護師の役割として大切であると感じた。
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