血液のトリビア |
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血液疾患に関してのちょっとした豆知識を紹介 |
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■第3回 白血病 (leukemia)
血液疾患の中に白血病という病気があり、名前は知っておられる方は多いと思います。この病気ですが、簡単に言えば体内の白血球の一部がガン化し、白血球が異常に増加していく病気です。
ところで「白血病」という名前がどうして付いたか知っていますか?読んで字の如く、血が白くなる病気なのか…?
昔、Yoppyは師匠のU先生より「白血球が非常に増加している白血病の患者さんから採血し、そのまま静置しておくと増加している白血球が白い層状になってくる」と教えて頂きました。今回のトリビアを書くにあたり詳しく調べてみたところ、ドイツのルドルフ・ウィルヒョウ(この世界ではチョー有名な病理の先生)が、白血病細胞がどんどん増え続けて血液が白くなるために白い血の病気、すなわち白血病と命名したようです。ちなみに「leukemia」という病名ですが、ギリシャ語の「白い」を意味する「leukos」と血液を意味する「haima」に由来する造語です。
私Yoppyは、金沢医療センターでは主に血液疾患を診ております。なぜ血液を専攻したかといえば……実はYoppy、女優の夏目雅子さんのファンでした。それは映画「二百三高地」を観たのがきっかけでした。映画の中の彼女はきれいでした。その舞台はここ金沢。その後の彼女は………。もうおわかりですね。
以上 Yoppyでした。