血液のトリビア |
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血液疾患に関してのちょっとした豆知識を紹介 |
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■第4回 コウサンキュウはノウサンキュウ…?
何だこのタイトルは?と思われたのでは?!タイトルのコウサンキュウ ですが、漢字で書くと「好酸球」となります。白血球には、色々な種類があり、リンパ球、好中球、単球、好塩基球などがあり、好酸球もこの白血球の一つです。さてこの好酸球ですが、花粉症をはじめとするアレルギー疾患を引き起こす「悪者」として扱われることもしばしば。「好酸球って体の役に立ってんの?」と思われるかも…?
本来好酸球は体内では寄生虫(ギョウ虫、サナダムシと言えば分かりやすいですね)などを攻撃し体を守る役割を担っております。でも現在「寄生虫をお持ち方」は少ないですよねー。そのような現状から「人の生活環境が清潔になり、それと検査の普及と薬剤の進歩によって人に寄生する寄生虫がいなくなってしまった。「攻撃対象」を失った好酸球がその人自身を攻撃するようになったため、花粉症をはじめとするアレルギー疾患が増えてきている」という説が以前言われました(現在はその説は否定的で、新しい食品添加物や環境汚染の影響が強いようですが)。
実際の臨床では、採血で白血球数とともに白血球分画というものを調べると簡単にその割合が分かります。その割合が高いと、アレルギーをはじめ何らかの影響が考えられますので、ご心配の方は一度よく調べてもらったほうがいいですね。もちろんこのYoppyの外来に来てもらえるならwelcomeですよ!
以上 Yoppyでした