泌尿器科

泌尿器科スタッフ紹介

氏名・役職 得意な専門分野 主な実績・資格 患者さんへのメッセージ
三輪 聰太郎 部長 ・前立腺がん・尿路がん全般
・放射線治療
・排尿機能障害
・結石手術
・腹腔鏡手術
・泌尿器科専門医/指導医
・腹腔鏡技術認定医
がんの不安に寄り添い、共に歩みます。
川口 昌平 医長
・前立腺がん・尿路がん全般
・女性泌尿器科
・排尿機能障害
・結石手術
・ロボット手術
・性感染症
・泌尿器科専門医/指導医
・腹腔鏡技術認定医
・ロボット支援手術プロクター
歳のせいと諦めず、気軽にご相談ください。笑顔で外出を楽しめるよう全力で応援します。
浦田 聡子 医師
・前立腺がん・尿路がん全般
・女性泌尿器科
・排尿機能障害
・結石手術
・ロボット手術
・泌尿器科専門医/指導医
・腹腔鏡技術認定医
・・ロボット支援手術認定医
デリケートなお悩みも、じっくり伺います。我慢せずお話しください。
瀧本 篤弥 医師
・尿路がん全般
・排尿機能障害
・結石手術
・泌尿器科専門医 尿路がんや排尿のお悩みなど、まずは気軽にご相談ください。

診療内容・特徴

当科では、前立腺・腎・膀胱などの尿路性器に関わる幅広い疾患に対応しています。 悪性腫瘍(前立腺がん・腎がん・膀胱がん)、尿路感染症、前立腺肥大症、過活動膀胱、尿路結石、女性泌尿器科疾患など、年齢や性別を問わず多様な症状に対して専門的な診療を行っています。 急性腎盂腎炎や尿閉、結石疝痛発作などの緊急性の高い病態にも即時対応し、地域の基幹病院として迅速な診療体制を維持しています。 当科では特に、前立腺がん・尿路結石・女性泌尿器科の3領域に力を入れています。前立腺がんでは、2007年から開始した小線源治療が700例を超え、2024年からはロボット支援前立腺全摘除術にも対応し、低侵襲で質の高い治療を提供しています。 尿路結石に対しては、経尿道的砕石術(TUL)とTUL補助下経皮的腎尿管結石破砕術(TAP)を中心に、積極的な加療を行っています。 大きな結石に対しては適応があればTAPを行い、なるべく一度の治療で完治できるよう努めています。女性泌尿器科では、尿漏れや骨盤臓器脱など相談しづらいお悩みに専門医が寄り添い、積極的な治療を行っています。 難治性過活動膀胱に対しては、ボトックス膀胱内注入術など専門性の高い治療にも対応しています。
これらの専門領域については、後半のページで詳しく紹介しています。症状や治療について不安のある方は、ぜひご参照ください。


当科の代表的手術や治療件数(2025年度) 年間手術 約330例(小線源治療を含む)

主な術式
尿路結石治療           
 経尿道的尿路結石破砕術・経皮的尿路結石破砕術(TUL・PNL) 57
 TUL補助下経皮的腎尿管結石破砕術(TAP) 8
前立腺がん治療  
 ロボット支援下前立腺全摘除術(RALP) 17
 密封小線源治療(SEED) 32
女性泌尿器科手術  
 尿失禁手術(TOT/TVT、ボトックス膀胱内注入術) 27
 臓器脱手術(TVM、NTR) 13
腹腔鏡手術  
 腎・尿管・膀胱・副腎・尿膜管 11
 ロボット支援下腎部分切除術(RAPN) 2
膀胱がん手術  
 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) 78
排尿障害手術  
 経尿道的前立腺切除術(TURP)/経尿道的水蒸気治療(WAVE) 22
その他の手術  
 陰嚢内手術、包茎手術、膀胱砕石術など 51

1. 前立腺がん

前立腺癌①
PSAが高いと言われた方へ
前立腺がんは、日本人男性で最も多く診断されるがんです。しかし、早期に発見できれば高い確率で治療が可能であり、これまで通りの生活を長く続けられる方も少なくありません。健康診断や人間ドックで「PSAが高い」と指摘され、不安を感じて受診される方が増えています。当科でも金沢市のすこやか検診や地域の先生方から多くの患者さんをご紹介いただいており、転移のない早期の前立腺がんを診断する機会が年々増えています。 PSA値だけで前立腺がんと診断されるわけではありません。PSA値や診察所見、画像検査などを総合的に評価し、必要に応じて前立腺針生検を行い、適切な診断につなげています。
当科では2007年から前立腺小線源治療(密封小線源永久挿入療法)を行っており、これまでに700例を超える治療実績があります。小線源治療は放射線を出す小さな線源を前立腺内に留置する治療で、お腹を切る必要がなく、身体への負担が少ないことが特徴です。治療後の回復が比較的早く、仕事や日常生活への復帰もしやすい治療法です。長年の治療成績も良好で、患者さん一人ひとりの病状に合わせた質の高い治療を提供しています。「PSAが高いと言われた」「前立腺がんかもしれない」と不安を感じている方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。





前立腺癌②
ロボット支援手術にも対応しています
当科では2024年よりロボット支援前立腺全摘除術を開始しました。ロボット支援手術は、お腹に数か所の小さな傷をつけて行う低侵襲手術で、従来の開腹手術と比べて出血が少なく、術後の痛みが軽いことが期待できます。
ロボットアームによる精密な操作により、前立腺周囲の重要な組織をできるだけ温存しながら手術を行うことが可能となり、術後の生活の質(QOL)の維持にも配慮した治療を目指しています。
一般的には術後数日で歩行や食事が可能となり、約1週間程度で退院される方が多く、早期の社会復帰も期待できます。退院後も外来で経過を丁寧に確認し、排尿機能や生活面を含めて継続的にサポートしています。
前立腺がんには手術だけでなく、放射線治療や監視療法など複数の治療法があります。当科では小線源治療とロボット支援手術の両方に対応しているため、がんの進行度だけでなく、年齢や持病、仕事や生活スタイル、ご本人の希望も踏まえながら、それぞれに適した治療法をご提案します。



2. 尿路結石

尿路結石は突然の激しい痛みを伴うことが多く、生活や仕事に大きな支障をきたす疾患です。結石の大きさや位置、硬さに応じて最適な治療法を選択し、早期の症状改善と再発予防を目指しています。


経尿道的結石破砕術(TUL)は、尿道から細い内視鏡を挿入し、尿管や腎盂にある結石をレーザーで砕石する治療法です。身体への負担が少なく、比較的短期間の入院で治療が可能です。細径の内視鏡と高出力レーザーを用いることで、複雑な形状の結石にも対応できます。


一方、TUL補助下経皮的腎尿管結石破砕術(TAP)は腎臓側から直接アプローチする治療法で、大きな結石や複数の結石に対して特に有効です。背部から小さな穴を開けて腎臓に到達し、内視鏡と破砕装置を用いて結石を確実に除去します。当科はTAPの経験が豊富で、腎臓側からのアプローチと尿道側からのアプローチ(TUL)を組み合わせることで、なるべく一度の治療で完治できるよう努めています。


尿路結石治療の入院期間は、治療法や結石の状態によって異なります。TULの場合は3〜7日程度の入院で対応可能なことが多く、術後の痛みも比較的軽度です。歩行や食事の再開も早く、日常生活への復帰がスムーズに進みます。TAPの場合は7〜10日程度の入院が一般的で、大きな結石や複数の結石に対して確実な治療効果が期待できます。術後は腎臓の状態を慎重に観察しながら、安全に退院できるようフォローしています。

尿路結石は突然の激痛(疝痛発作)や嘔吐、発熱を伴うことがあり、緊急対応が必要となるケースも少なくありません。当科では、急性の痛みや尿閉、感染を伴う結石など、緊急性の高い病態に対して即時対応しています。平日午前の外来診療に加え、急患については午後も柔軟に受け入れており、地域の基幹病院として迅速な治療体制を整えています。


3. 女性泌尿器科疾患

女性泌尿器科①
尿漏れや頻尿でお困りではありませんか?
「くしゃみをすると尿が漏れる」「急に強い尿意が起こり、トイレまで間に合わない」「外出先ではいつもトイレの場所が気になる」――このようなお悩みはありませんか。
女性の尿漏れや頻尿、骨盤臓器脱は、出産や加齢をきっかけに多くの方が経験する身近な病気です。しかし、「年齢のせいだから」「恥ずかしくて相談できない」と我慢してしまう方も少なくありません。
これらの症状は、適切な診断と治療によって改善できることが多く、日常生活の質(QOL)を大きく向上させることが期待できます。
当科では、女性泌尿器科を専門とする医師が常勤し、北陸地域でも数少ない専門的な診療を行っています。生活習慣の見直しや骨盤底筋訓練、薬物療法をはじめ、腹圧性尿失禁に対する尿道スリング手術、難治性過活動膀胱に対するボツリヌス毒素膀胱内注入療法、骨盤臓器脱手術まで、幅広い治療に対応しています。
初診では、まず現在の症状や日常生活への影響について詳しくお話を伺います。そのうえで、必要に応じて尿検査、超音波検査、排尿機能検査などを行い、原因を確認したうえで治療方針をご提案します。患者さんのご希望を大切にしながら、一人ひとりに合った治療を一緒に考えていきます。手術ありきではなく、保存的治療から段階的に進めていきますので、ご安心ください。
女性泌尿器科の病気は、一人で我慢する必要のない病気です。「こんなことで受診してもいいのだろうか」と迷われる方こそ、ぜひ一度ご相談ください。症状が改善することで、旅行や買い物、趣味など、これまで諦めていた日常を取り戻せる方が多くいらっしゃいます。


女性泌尿器科②
骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤)について
「股に何かが下がってくる感じがする」「お風呂で体を洗っていると、膣の入り口にやわらかいものを触れる」「立ち仕事や長時間歩くと違和感が強くなる」――このような症状は、骨盤臓器脱が原因かもしれません。
骨盤臓器脱は、出産や加齢などによって骨盤を支える筋肉や靱帯が弱くなり、膀胱や子宮などの骨盤内の臓器が下がってくる病気です。決して珍しい病気ではありませんが、「年齢のせいだから」と考えたり、「恥ずかしくて相談しづらい」と受診をためらったりする方も少なくありません。
症状が進行すると、膣から臓器が出てくる違和感だけでなく、尿が出にくい、頻尿や尿漏れなどの排尿症状を伴うことがあります。日常生活や外出に支障をきたすこともあるため、適切な診断と治療が大切です。
当科では、まず症状や生活への影響を丁寧に伺い、診察を行ったうえで患者さんと相談しながら治療方針を決定します。保存的治療が適している場合には、当院婦人科や金沢大学附属病院女性泌尿器科と連携し、適切な治療をご案内しています。一方、手術が必要と判断された場合には、当科で経腟メッシュ手術を中心とした外科的治療を行っています。
骨盤臓器脱は、「年齢のせいだから」と諦める必要のない病気です。適切な治療によって症状が改善し、安心して外出や旅行を楽しめるようになる方も多くいらっしゃいます。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。


外来担当医表

診察時間 診察室
午前
8:30~12:00
1診 瀧本 浦田 瀧本 川口 浦田
2診 川口 三輪 川口 三輪 三輪
3診   瀧本   浦田  
午後   手術 処置/検査 手術 処置/検査 手術

当科の外来診療は、月曜日から金曜日の午前8:30〜午前中(最終受付11:30)に行っています。担当医は曜日ごとに異なり、外来担当医表に沿って診療を行っています。月・水・金の午後は手術日、火・木の午後は検査日となっており、手術や検査の状況により担当医が変更になったり、急に不在となる場合がありますがご了承ください。
また、当科では毎月1回、ストーマ外来(第3月曜日 13:30〜・要予約)を行っています。ストーマの管理やトラブルに対して専門スタッフが対応しており、当院で手術を受けていない方でも受診可能です。
尿路結石の疝痛発作や尿閉など、緊急性の高い症状については午後も随時対応しています。
症状に応じてご相談ください。

地域連携

当科では、地域のクリニックや病院との連携を重視し、紹介状の受け入れを随時行っています。前立腺がんの精密検査や治療方針の相談、尿路結石の急性症状、女性泌尿器科の専門的治療など、幅広い疾患に対して迅速に対応できる体制を整えています。紹介状をお持ちの場合は、検査や診療がよりスムーズに進みますが、紹介状がなくても受診可能です。
治療が落ち着いた患者さんについては、かかりつけ医での継続診療が可能となるよう、逆紹介も積極的に行っています。治療内容や経過を丁寧にまとめた情報提供書を作成し、地域の先生方と協力しながら患者さんの長期的な健康管理を支援しています。
また、尿閉、尿管結石の疝痛発作、急性腎盂腎炎など、緊急性の高い病態には即時対応しています。午前外来に加え、急患については午後も柔軟に受け入れており、地域の基幹病院として迅速な診療体制を維持しています。
地域連携に関するお問い合わせや紹介状の送付については、 金沢医療センター泌尿器科(代表:076-262-4161)までご連絡ください。診療内容や受診方法についての相談にも対応しています。