消化器内科/内科
消化器内科の診療内容・特徴
診療内容・特徴
消化器疾患全般にわたって、新しい技術を積極的に取り入れ、常に精度の高い診療を行うように努めています。外科や、放射線科、放射線治療科などと綿密な連携を行い、総合的に消化器疾患の診療を行っています。小児における消化器疾患の内視鏡検査も、小児科と綿密に連携して行っています。 日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化管学会の認定教育施設であり、ガイドラインに沿った医療を基本としながらも、「病気」ではなく「人」を診る観点から、患者さん個々に適した検査と治療選択を行うべく、全人的医療を心がけています。消化器内科の理念と方向性
<理念>
消化器診療において、地域医療の先生と連携し、生命の尊さと人権を尊重し、安全で最良の医療を目指します。
<方向性>
早期消化器癌の診断と治療を、内視鏡機器を駆使し進める
進行消化器癌の治療を、緩和ケアなど多職種で連携し、ADLと患者さんの望み(ACP)を尊重しながら進める
炎症性の消化管疾患の診断と治療を、対外的にアピールし、積極的に進める
外来診察・検査体制
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
初診(5診) | 小村 | 舩木 | 杉山 | 加賀谷 | 竹内 |
再診(11診) | 杉山 | 古澤 | 舩木 | 今村 | 舩木 |
再診(12診) | 竹内 | 小村 | 加賀谷 | 小村 | 加賀谷 |
内視鏡 | 加賀谷 | 加賀谷 | 小村 | 舩木 | 小村 |
舩木 | 杉山 | 竹内 | 竹内 | 杉山 | |
古澤/今村 | 今村 | 今村 | 古澤 | 古澤 | |
超音波 | 今村/古澤 | 竹内 | 古澤 | 杉山 | 今村 |
初診:加賀谷は、炎症性腸疾患の初診、小腸疾患、門脈圧亢進症、機能性腸管障害などの専門初診です。
初診受付時間は、8:30-11:30です。待ち時間短縮のため、他院の紹介状持参あるいは、かかりつけ医の先生からの事前紹介をお願いいたします。
午後の診察は、内視鏡検査・処置のため、原則として緊急患者のみの診察となります。 午後当番医が担当いたします。
内視鏡検査
絶食で受診いただければ、当日胃カメラ検査は可能です。(予定検査からになりますので、待ち時間は、ご容赦ください)
当院では、経鼻内視鏡は実施していません。
鎮静薬(眠り薬)を用いた検査も可能です。その場合は、自家用車での受診はお断りしています。
大腸カメラ検査、超音波内視鏡検査、小腸カプセル検査、小腸バルーン内視鏡検査は、外来を受診していただき、後日の検査日程を相談します。
緊急対応が必要な疾患(消化管出血など)に対しては、24時間緊急内視鏡が行えるよう、体制を整えています。
主な対象疾患
「お腹が痛い」「便が出ない」「下痢をする」「胸やけがする」といった症状から、吐血・下血・黄疸などの緊急を要するものまで、食道・胃・小腸・大腸にいたる消化管と,肝臓・胆道・膵臓に関する全ての消化器疾患を内科的に診療します。
臓器 | 主な疾患 |
肝臓 | 急性肝障害(ウイルス性急性肝炎、薬物性肝障害など)、B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、自己免疫性肝炎(AIH)、原発性胆汁性胆管炎(PBC)、原発性硬化性胆管炎(PSC)、脂肪性肝疾患(SLD)、肝硬変症、肝細胞癌、門脈血栓症 |
胆管胆嚢 | 胆石症、総胆管結石症、急性胆嚢炎、急性胆管炎、胆嚢癌、胆管癌、胆嚢腺筋症 |
膵臓 | 急性膵炎、慢性膵炎、膵石症、自己免疫性膵炎(AIP) 、膵臓癌、膵嚢胞性腫瘍 |
食道 | 食道癌、逆流性食道炎、食道静脈瘤、好酸球性食道炎 |
胃 | 胃癌、粘膜下腫瘍、機能性ディスペプシア、胃潰瘍、ヘリコバクターピロリ胃炎、好酸球性胃腸症、胃静脈瘤、門脈圧亢進症性胃症(PHG) |
小腸 | 十二指腸癌、十二指腸潰瘍、小腸癌、クローン病・腸管ベーチェット病、小腸出血、腸閉塞 |
大腸 | 大腸癌、大腸ポリープ、過敏性腸症候群、慢性便秘、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、大腸憩室出血 |
診療内容
消化管疾患の内視鏡検査と治療
消化器内科では、「お腹が痛い」「便が出ない」「下痢をする」「胸やけがする」といった症状から、吐血・下血・黄疸などの緊急を要するものまで、食道・胃・小腸・大腸にいたる消化管と,肝臓・胆道・膵臓に関する全ての消化器疾患を内科的に診療します。主な検査と治療について
代表的な手術や治療件数
2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、70%程度の症例数に減少しております

スタッフ紹介
部長メッセージ
金沢医療センターは、地域の中核病院として臨床診療を担いつつ、質の高い臨床研修を進める国立病院機構の一つとして臨床研究を行 い、金沢大学医学部の教育施設として医学生の教育を、並行して行っております。
消化管出血や胆道感染症といった、消化器救急疾患に対する緊急治療、消化器がんに関する早期がんの内視鏡治療、炎症性腸疾患の診療を専門としています。進行がんに対する集学的治療も、外科、放射線科、薬剤部と共同して実践しています。
チーム医療の実践と医療レベルの向上のためのカンファレンスは、毎朝行っています。また、学会・研究会などでも積極的に研究成果を発表しています。
進化・複雑化する診療の進歩に関して常に情報収集し、最新の医療を提供するとともに、患者さんの心に寄り添った、全人的医療を行うことのできるように、日々精進してまいります。

消化管出血や胆道感染症といった、消化器救急疾患に対する緊急治療、消化器がんに関する早期がんの内視鏡治療、炎症性腸疾患の診療を専門としています。進行がんに対する集学的治療も、外科、放射線科、薬剤部と共同して実践しています。
チーム医療の実践と医療レベルの向上のためのカンファレンスは、毎朝行っています。また、学会・研究会などでも積極的に研究成果を発表しています。
進化・複雑化する診療の進歩に関して常に情報収集し、最新の医療を提供するとともに、患者さんの心に寄り添った、全人的医療を行うことのできるように、日々精進してまいります。
職名 | 氏名 | 卒業 | 専門分野 | 資格、専門医 |
消化器内科部長 臨床研究部長 |
加賀谷 尚史 かがや たかし |
平成7年 | 炎症性腸疾患 小腸疾患 門脈圧亢進症 胆膵疾患 肝疾患 消化管内視鏡 がん化学療法 |
日本内科学会 総合内科専門医 日本消化器病学会 指導医 日本消化器内視鏡学会 社団評議員・北陸支部幹事・指導医 日本炎症性腸疾患学会 指導医 日本肝臓学会 肝臓指導医 日本消化管学会 代議員・胃腸科指導医 日本カプセル内視鏡学会 指導医 日本門脈圧亢進症学会 評議員 金沢市医師会 代議員 |
消化器内科医長 救急診療部医長 |
小村 卓也 こむら たくや |
平成13年 | 胆膵疾患 消化管内視鏡 がん化学療法 |
日本内科学会 認定内科医 日本消化器病学会 専門医 日本消化器内視鏡学会 学術評議員北陸支部評議員 指導医 日本肝臓学会 指導医 日本消化管学会 指導医 日本膵臓学会 指導医 JMECCインストラクター ICLSディレクター DMAT隊員 |
消化器内科医師 | 舩木 雅也 ふなき まさや |
平成19年 | 肝疾患 胆膵疾患 消化管内視鏡 がん化学療法 |
日本内科学会 総合内科専門医 日本消化器病学会 専門医 日本消化器内視鏡学会 専門医 日本肝臓学会 専門医 |
消化器内科医師 | 杉山 絃 すぎやま げん |
平成28年 | 胆膵疾患 肝疾患 消化管内視鏡 がん化学療法 |
日本内科学会 総合内科専門医 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会 日本肝臓学会 |
消化器内科医師 | 竹内 勇太 たけうち ゆうた |
令和2年 | 消化器疾患 | 日本内科学会 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会 日本肝臓学会 |
消化器内科医師 | 古澤 弘毅 ふるさわ ひろき |
令和3年 | 消化器疾患 | 日本内科学会 日本消化器病学会 日本消化器内視鏡学会 日本肝臓学会 |
消化器内科医師 | 今村 真一郎 いまむら しんいちろう |
令和5年 | 消化器疾患 | 日本内科学会 |
臨床研究
国立病院機構の使命の一つに、臨床研究があります。
肝疾患は長崎医療センター、消化管疾患は九州医療センターを中心に、国立病院機構における全国の医療センターと連携してネットワークを構成し、種々の共同研究を行い、まだ十分とはいえない現在の治療法の実態を検討し、難治例を明らかにした上で、新たな治療法の確立を目指しています。
★ 国立病院機構政策医療肝疾患ネットワーク共同研究
1.薬物性肝障害および急性発症型自己免疫性肝炎を含む急性肝炎の発生状況および重症化、劇症化に関する因子に関する研究
2.原発性胆汁性胆管炎の新しい病型分類と創薬ための長期観察研究
3.B型慢性肝疾患に対する核酸アナログ長期投与例の課題克服および電子的臨床検査情報収集(EDC)システムを用いた多施設大規模データベースの構築
4.肝硬変患者のQOLの向上及び予後改善に資する研究
★ 国立病院機構ネットワークグループ研究 消化器グループ
1.「大腸憩室出血の標準的な診断・治療の確立を目指した無作為化比較試験」(eCT-Div-Bleed)
2.消化器内視鏡洗浄の標準化を目指した洗浄工程の見直しに関する多施設共同研究
3.小腸内視鏡におけるミダゾラム持続静注と塩酸ペチジン併用の有用性と安全性を検討するランダム化比較試験
★ 金沢大学と共同した研究、厚生労働省難治性腸管障害研究班、他各種学会との共同研究
1.大腸憩室炎に対する大黄牡丹皮湯投与効果の二重盲検ランダム化比較試験(DADIDA study)
2.消化器疾患に対する内視鏡検査に関する研究
3.消化器腫瘍患者に対する集学的治療についての研究
4.消化器疾患に対する内視鏡処置に関する研究
5.胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術後に実施する上部消化管内視鏡検査の適切な間隔を検討する無作為化比較研究(AI study)
6.肝細胞がん発症リスクを有する患者における発がん予測因子としての血清ラミニンγ2単鎖測定の有用性を検討する臨床研究(ULTRA study)
7.特定大規模施設における門脈血行異常症の記述疫学に関する研究(定点モニタリングシステム)
8.消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データーベース構築(JED project)―多施設前向きコホート研究―
9.クローン病におけるカプセル内視鏡検査の有用性・安全性に関する多施設共同前向き研究
10.クローン病術後再発評価におけるカプセル内視鏡評価の意義に関する検討
11.チオプリン製剤服用中の患者の妊娠・出産の安全性と児のNUDT15遺伝子多型との関連解析(preMENDEL)
12.NUDT15遺伝子検査結果実用化後のチオプリン製剤の副作用に関する後ろ向き観察研究( postMENDEL)
13.「腸管型ベーチェット病におけるアダリムマブとステロイドの多施設共同前向き無作為化比較試験」
14.潰瘍性大腸炎患者における白血球数を指標とした免疫調節薬投与と治療効果の検討
15.新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいたCOVID19ワクチンの開発と評価系の構築
肝疾患は長崎医療センター、消化管疾患は九州医療センターを中心に、国立病院機構における全国の医療センターと連携してネットワークを構成し、種々の共同研究を行い、まだ十分とはいえない現在の治療法の実態を検討し、難治例を明らかにした上で、新たな治療法の確立を目指しています。
★ 国立病院機構政策医療肝疾患ネットワーク共同研究
1.薬物性肝障害および急性発症型自己免疫性肝炎を含む急性肝炎の発生状況および重症化、劇症化に関する因子に関する研究
2.原発性胆汁性胆管炎の新しい病型分類と創薬ための長期観察研究
3.B型慢性肝疾患に対する核酸アナログ長期投与例の課題克服および電子的臨床検査情報収集(EDC)システムを用いた多施設大規模データベースの構築
4.肝硬変患者のQOLの向上及び予後改善に資する研究
★ 国立病院機構ネットワークグループ研究 消化器グループ
1.「大腸憩室出血の標準的な診断・治療の確立を目指した無作為化比較試験」(eCT-Div-Bleed)
2.消化器内視鏡洗浄の標準化を目指した洗浄工程の見直しに関する多施設共同研究
3.小腸内視鏡におけるミダゾラム持続静注と塩酸ペチジン併用の有用性と安全性を検討するランダム化比較試験
★ 金沢大学と共同した研究、厚生労働省難治性腸管障害研究班、他各種学会との共同研究
1.大腸憩室炎に対する大黄牡丹皮湯投与効果の二重盲検ランダム化比較試験(DADIDA study)
2.消化器疾患に対する内視鏡検査に関する研究
3.消化器腫瘍患者に対する集学的治療についての研究
4.消化器疾患に対する内視鏡処置に関する研究
5.胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術後に実施する上部消化管内視鏡検査の適切な間隔を検討する無作為化比較研究(AI study)
6.肝細胞がん発症リスクを有する患者における発がん予測因子としての血清ラミニンγ2単鎖測定の有用性を検討する臨床研究(ULTRA study)
7.特定大規模施設における門脈血行異常症の記述疫学に関する研究(定点モニタリングシステム)
8.消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データーベース構築(JED project)―多施設前向きコホート研究―
9.クローン病におけるカプセル内視鏡検査の有用性・安全性に関する多施設共同前向き研究
10.クローン病術後再発評価におけるカプセル内視鏡評価の意義に関する検討
11.チオプリン製剤服用中の患者の妊娠・出産の安全性と児のNUDT15遺伝子多型との関連解析(preMENDEL)
12.NUDT15遺伝子検査結果実用化後のチオプリン製剤の副作用に関する後ろ向き観察研究( postMENDEL)
13.「腸管型ベーチェット病におけるアダリムマブとステロイドの多施設共同前向き無作為化比較試験」
14.潰瘍性大腸炎患者における白血球数を指標とした免疫調節薬投与と治療効果の検討
15.新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいたCOVID19ワクチンの開発と評価系の構築