医療情報部


  医療情報部の紹介



医療情報部は、医療・病院情報の発信・管理および電子カルテシステムの運用・改善に迅速に対応するために、2006年4月「情報システム室」と「医療情報管理室」「ホームページ・戸室石だより編集委員会」の3つを統合して新設されました。


■「情報システム室」の業務
情報システム室会は富士通SE複数名をまじえて月曜日(隔週)に開催され、運用の見直し、カスタマイズ、補修作業、新システム対応、操作教育、システム障害対策などについて検討しています。

●電子カルテシステムの運用・管理・情報化に関わる院内教育
新任者採用に当たって、運用とセキュリティ対策に関する教育と電子カルテの基本操作訓練を、全職員対象にシステムダウン模擬訓練を行っています。
●セキュリティ対策・プライバシー保護に関する管理監督
●2010年の次期電子カルテ導入の仕様に関する業務
●電子カルテの運用に関する事務業務に関する指導・調整

■「病院情報管理室」の業務
●DPC別包括評価方式の病名管理
●入院診療計画書・退院時要約管理
●診療録の監査とオーデットの運営
●クリニカルパスのデータ登録
●ガン登録
●スキャナーセンター
●医療情報・画像の書き出し保存

■「ホームページ編集委員会」の業務
●ホームページの改訂・情報発信と管理


平成11年4月 電子カルテ導入準備委員会の発足
平成12年 国際医療センター医療情報部との連携
業務分析仕様書の作成(院内業務・処置の運用フローチャート)
平成13年4月 情報システム室の発足
平成14年10月 電子カルテベンダー院内デモ
平成15年2月 要求仕様書の作成開始
平成15年4月 厚生科学研究事業(21世紀型医療開拓推進研究事業
電子カルテシステムにより集積したデータの診療情報解析 (データマイニング)に関する研究」研究班班員
平成16年10月 電子カルテ稼働
平成17年 4月 病歴室⇒病院情報管理室へ改称
経産省委託事業(病院情報システムの相互運用性普及推進懇談会)に参加~現在に至る
平成17年 9月 病院機能評価機構の認定
平成18年4月 医療情報部発足
平成19年5月 院内がん登録システム運用開始
平成20年5月7日 地域医療連携システム運用開始(インターネットで情報共有)
平成20年6~12月 地域医療連携システムの300項目に及ぶカスタマイズを実施
平成21年1月 次期電子カルテ導入準備委員会の開催、仕様書の作成開始
平成21年11月 新しい電子カルテのベンダーの入札
平成22年9月20日 新しい電子カルテ(EGMAIN-GX)が稼働開始
  インフォメーション

当院が導入した電子カルテは,ペーパーレスを目指したフルパッケージのシステムです.コスト効果比を考えながらシステムを部分的に取捨選択し,運用を工夫して,導入費用を病院収益の1.2%に抑えたことが特徴です。この点をご評価いただき,平成17年度と18年度で全国25施設の方々が,さらにその後の運用やシステムダウン訓練,がん登録システム,H20年5月稼働の地域医療連携システムなどについても毎年4-5施設から当院の電子カルテを 見学に来ていただいています。

平成22年9月20日稼働開始のEGMAIN-GXはノンカスタマイズの製品ですが,カスタマイズできないことでユーザー側が運用を合わせることになります。しかし,電子カルテの品質が向上したことと,ユーザー会での改善要求を年一回のバージョンアップに盛り込むというユーザー重視の姿勢で、この路線変更は成功しています。

■電子カルテの概要
○富士通EGMAIN-EX:2004年10月12日(火)
  移行→EGMAIN-GX:2010年9月20日(月)
○導入の基本方針
  1.患者サービス
  2.リスクマネージメント
  3.経営の合理化
○電子カルテ導入後に病院収益が大幅に増加しました
  スタッフ紹介

医療情報部 情報システム室
(順不同)
部長 加賀谷 尚史
室長 川井 恵一
医師 藤沢 弘範
薬剤 宮澤 憲治、石野 朝菜
看護 稲垣 磨奈美、大岩 麻紀
松本 喜代美、大澤 幸江
櫛部 裕美、笠本 友美
北川 弓、石川 なつみ
桑山 さつき、中村 清太郎、金原 彩乃
企画・契約 坂本 大器
検査 藤本 龍也、中宮 美香
放射線 大鳥 真弥
リハビリ 前田 美保
栄養 丹羽 正人
医療情報部 医療情報管理室 専門職 疋島 良隆
診療情報管理士 山本 真由美
  電子カルテとは (2011年7月)

●当院の電子カルテは2004年10月12日から富士通EGMAIN-EXのノンカスタマイズ版(愛知県の安城更正病院version)を運用開始し,2010年9月21日からはEGMAIN-GXのノンカスタマイズ版に移行しました.なお,内視鏡や心電図などの部門システムは電子カルテとの重複部門をカットし,導入費用を抑えるようにしています。

●運用に工夫を凝らし,ベンダーと直接交渉しながらマイナーチェンジを繰り返し,業務の効率化,情報共有を主体とした医療の質向上を目指しています。医療従事者がもっとも使いやすいシステムを選択して導入したことにより医療活動全体が活性化し,業務の見直しや物流システムと電子カルテの連携による医療消耗品の整理,人の配置変換,入退院やベッドコントロールの調整,完全予約制による外来患者の混雑解消と駐車場の効率的運用などにむずついています。

●電子カルテの導入に際しての問題点の解決や効率的な運用とはどういったものかについてのノウハウを学ぶまでには相当な苦労がありました。「電子カルテ導入をお考えの方へ」では,ハードウエアばかりではなく,もっと重要な運用面の工夫とスタッフのモチベーションの高揚などに関してもご参考になれば幸甚に存じます。

■当院の電子カルテの特徴

電子カルテシステム 富士通社製EGMAIN-EX
PACS 富士通社製から2010/9/20にPSP社へ移行
内視鏡 オリンパス社製
心電図 日本光電
ホルター心電図 福田電子
栄養 丸善
病理 インテック
輸血 オーソ
物流 富士通社製
透析 東レ 2008/4/1~
呼吸機能 チェスト
地域医療連携システム 富士通HOPE地域連携
心理テスト -

※ICUはほぼ電子カルテで運用していますが,CCUは経過表のみ紙運用にしています。リハビリの部門システムは導入していませんが,一般診療科の電子カルテで運用しています。

■当院の電子カルテの導入費用
一般に電子カルテの導入費用は病院収益の1~2%以内といわれています。電子カルテはもっとも身近な医療器具ですが,夢のようないろいろな要求を盛り込んだり,コスト効果比に見合わない高額な電子カルテや部門システム,ハードウエアを導入したりすると,規模や開発期間・コストが予想外に膨らむことがあります。また,独自のカスタマイズはシステムダウンの危険性を高め,将来のシステムversion-upから取り残されてしまいます。当院のシステムは現実的な構成と運用の工夫で,導入費用を極力抑えています。この点は経営上極めて重要な点です。

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