血管病センター


  血管病センターの紹介



これから求められている医療は患者さんを中心にし、従来の診療科の枠を越えて診療する形態だと言われています。私共は「動脈硬化」による疾患は全身病であり、専門医として病気を見る前に全身状態を理解し、その患者さんに最も差し迫った危険から治療することが大切だと考えています。このため、当院の血管病センターは脳、心臓(冠動脈)、下肢(足)の動脈など全身の動脈病変を診療科の枠を越えて相談し,さらに個々のデーターの分析、集積と研究を行ってきました。これにより、診療の無駄をなくし、患者さんを長く最善の状況に管理し、必要に応じて最適の治療を行い、より質の高い人生を送れるよう努力しています。以下に当センターの活動を示します。

<血管ドック>
当院の各専門分野の機能を集約した、MRI,MRA,心臓・血管エコー検査等の画像診断と最新の脂質(コレステロール)詳細検査により,血管病、特に動脈硬化症に関する精密健診を実施し,動脈硬化病変を早期に発見して,その進展、予防、治療に関する豊富な経験を健康指導に取り入れております。

<心大血管リハビリテーション>
当院では平成19年5月から本リハビリテーションを導入しました。このリハビリテーションは虚血性心疾患の患者様の社会復帰や再発予防を系統的に行うことを目的としたプログラムですが、慢性心不全、閉塞性動脈硬化症、心臓大血管手術後の治療にも有用です。再発予防の観点からは患者様が社会復帰した後も運動療法を継続することが必要です。皆様も是非ご参加下さい。

<血管病センター公開講座>
当センターでは血管病に関する公開講座を開いております。どなたでもご参加できますし,質問も受け付けております。どうぞおいで下さい。最近の公開講座の内容は「公開講座のご案内」をご参照ください。
  組織図

血管病センター 脳血管病科 脳血管内科(脳神経内科)
脳血管外科(脳神経外科)
心臓病科 心臓内科(循環器内科)
心臓外科(心臓血管外科)
血管病科 血管外科(心臓血管外科)
脈管放射線科 脈管診断治療科(放射線科)
  血管ドックのご案内



各種指導
7つの診療科の専門医が力を結集して、一泊二日で、全身の血管を調べます。メタボリック症候群が気になる方など、ご利用をお勧めします。




【予約を希望される方】
血管ドッグの予約をご希望される方は、下記番号までお問い合わせ下さい。インター ネットでのお申し込みは受け付けておりませんのでご了承下さい。(金沢医療センタ- 血管ドッグ担当)

独立行政法人国立病院機構 金沢医療センター
所在地 〒920-8650
石川県金沢市下石引町1番1号
電 話 (076)262-4161  FAX (076)222-2758


■趣 旨
 
つい二十数年ほど前まで、動脈硬化症とは加齢による自然発生的な疾患で、治療不可能なものとされ根本治療の対象ではありませんでした。しかし、ある衝撃的な研究により、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病、喫煙などの複数の因子が重なり関与しあって発生することが、明らかになりました。
 それ以来、これらの要因は動脈硬化症の危険因子とされ、動脈硬化症は複数危険因子症候群(Multiple Risk Factor Syndrome)として、いまでは個々の専門分野だけの研究では、解決困難であるとの認識が一般的となってきたのです。
  動脈硬化症の危険因子を除去、軽減することによって動脈硬化病変の進展が防止されること、さらに一旦膨隆し、内腔を狭めてきた血管壁の硬化性病変が退縮することが知られるようになりました。
  脳梗塞、心筋梗塞、大動脈瘤など命に関わる病気、下肢動脈閉塞症など機能に関わる病気などは、動脈硬化症によって発症します。これらの疾患の予防・診断・治療には多角的視野で対応することが必要です。
  独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管ドックは、各専門分野の豊富な経験と機能を集中させ動脈硬化病変を早期に発見し、早期治療方針を立てるばかりでなく危険因子の除去または軽減させるなど予防対策を立てる重要な役割を担っております。

■特 長
1、血管病、特に動脈硬化症に関する精密健診を実施いたします。血管病センター活動の予防診療の一環として御案内いたします。
2、金沢医療センターの各専門分野の機能を集中して検査を行うことにより、動脈硬化病変を早期に発見し、早期治療方針を立てます。
3、MRI、MRA、腹部CT、心臓・血管エコー検査などの画像診断と最新の脂質(コレステロール)詳細検査により脳血管、冠動脈、腹部・四肢動脈の全身にわたる血管病変を診断いたします。  
4、動脈硬化の進展、予防、治療に関する臨床研究部の系統的な研究成果並びに各専門分野の豊富な経験を健康指導に積極的に取り入れております。

■検査実施日
毎週水曜日 9時 一泊入院 ~ 木曜日 15時頃退院

■検査入院
検査のため入院されますと、検査手順等について説明いたします。御不明な点がありましたら、遠慮なく主治医・看護師にお尋ね下さい。


■入院の手続き
1、方  法  入院当日は、医事入院受付⑥番窓口で手続きをお願いします。
2、提出書類  申込書、個人情報同意書
3、持 参 品  診察券(当院の診察券をお持ちの方のみ) お持ちでない方には、受付当日に発行いたします。

■準備品
1、下記のものは、当院において準備しております。


アメニティグッズパジャマ・スリッパ・箸・タオル・歯ブラシ・歯磨き粉・うがい用コップ・ボディシャンプー・ヘアーシャンプー(完備)

2、入院に直接必要でないもの、貴重品、特に現金については必要以上にお持ちにならないよう、お願いします。
外来管理棟地階にある郵便局や、南東病棟1階にある現金自動支払機を利用されるなどして、盗難予防に御協力下さい。

■食 事
検査入院中の食事として、北陸の食材を使った血管ドック特別食を準備しております。
食事に関するご要望もお伺い致しておりますので、お申し付け下さい。

■検査費用
1、一泊二日 特A個室162,000円(税込み)、B個室151,200円(税込み)
2、費用は、退院時に医事会計①番窓口で、お支払い願います。なお、窓口において「クレジットカード」・「デビットカード」のお取扱いを実施しておりますので、お気軽にお申し出下さい。           

■院内施設ご利用時間
○コンビニエンスストア/7:00~21:00
○書店/7:00~21:00
○郵便局(郵便)/9:00~17:00
○郵便局(貯金) /9:00~16:00
○現金自動支払機(郵政公社・北國銀行 ) /9:00~18:00
○コインランドリー、公衆電話 終日利用可能

■個 室
2日間過ごしていただくお部屋は、個室(特A個室・B個室)を用意しております。
入院される日の個室の混み具合によって、特A個室・B個室のどちらかになります。
なお、当日の状況によっては、ご希望に添えない場合がございます。

 

個室(特A個室)の設備
風呂・温水ウオシュレット付きトイレ・冷蔵庫・電話(テレビカード式)・テレビ・応接セット・洗面台等

個室(B個室)の設備
温水ウオシュレット付きトイレ・冷蔵庫・電話(テレビカード式)・テレビ・洗面台等


■面 会
1、個人情報保護のため、病室入口の氏名の掲示を致しておりませんので、あらかじめ面会等来院される方には、部屋番号等をお知らせ願います。
2、面会時間は「13:00~19:30」となっておりますが、検査中「16:00頃まで」は面会できませんので御了承願います。

■入院中のお願い

1、来院される時は、なるべく公共の交通機関を利用して頂き、入院中の院内駐車は、御遠慮願います。
2、ラジオやテレビは、他の患者さまの迷惑にならないように御使用願います。
3、室内設置の電話はテレビカードを購入して、御使用頂くことになります。
4、病院敷地内は全面禁煙になっています。御協力お願いします。
5、消灯時間は午後9時とさせていただいております。
6、ごみの分別に、御協力願います。
7、故意・過失により病院の設備・物品を破損された場合は、弁償していただくことがあります。
8、病棟内及び外来待合室に設置してある「ご意見箱」に、病院又は職員等に関する、御意見をお寄せ下さい。
9、病院の規則をお守りいただき、他の患者さまに迷惑がかかることのないよう、お願いします。
10、不明な点は遠慮なく、職員にお尋ね下さい。

■注意事項
検査初日は、検査採血及び腹部CTのため、当日は朝食を摂らずに来院して下さい。飲み物(果実入り・乳製品を除く)は可能です。また、視診等のためお化粧及びマニキュアは御遠慮願います。

■血管ドックのフロー


  公開講座のご案内

■血管病センター公開講座


    次回開催は未定です



■過去の公開講座の内容

>> 2017年10月 「からだにやさしい検査と治療!!」(PDF)
>> 2016年10月 「血管病は全身の病気です!!」(PDF)
>> 2015年10月 「血管病治療の最前線」(PDF)
>> 2014年10月 「健脚-脚の血管病は全身と関係する」(PDF)
>> 2013年09月 「人は血管と共に老いる」(PDF)
>> 2012年10月 「全身的な疾患としての閉塞性動脈硬化症」(PDF)
       「Take ABI」 (足の血圧測定)
>> 2011年09月 「生活習慣病と血管病のかかわり!」(PDF)
>> 2010年09月 「からだにやさしい検査と治療」(PDF)
>> 2010年02月 「いびき、不眠、ほうっておいて大丈夫?」(PDF)
>> 2009年09月 「足が腫れる、足がむくむ、なぜだろう?どうしよう!」
>> 2008年11月 「めまいいろいろ」(PDF)
>> 2008年01月 「ここまで分かる画像診断、ここまでできる血管治療」(PDF)
>> 2007年01月 「もし、あなたの隣の人が倒れたら」(PDF)
>> 2006年01月 メタボリック症候群
>> 2005年06月 認知症(痴呆症)と介護
>> 2005年01月 糖尿病足のシンポジウム
>> 2004年02月 動脈硬化の知識



2006年7月 脳梗塞の予防と治療シンポジウム




2006年1月 メタボリック症候群




2005年6月 認知症(痴呆症)と介護

演題発表

痴呆(認知症)とは 神経内科:新田永俊先生 
痴呆(認知症)の画像診断 放射線科:多田 明先生 
手術でよくなる痴呆(認知症) 脳神経外科:正印克夫先生
痴呆(認知症)に伴う精神症状 精神科:坂井尚登先生 
高齢化社会に対する金沢市の福祉サービス 金沢市保健衛生課:越田理恵先生
かかりつけ医の立場からみた痴呆(認知症)の現状と対策 上川医院:上川吉彦先生
地域に密着した高齢者の相談
-見守りネットワーク活動-
おとしより介護相談センターとびうめ
佐宗節子所長
痴呆の人の思い家族の思い 呆け老人をかかえる石川家族の会
代表:井沢恵美子さん




2005年1月 糖尿病足のシンポジウム
○平成17年1月26日(水)開催
○時間;18時から19時40分
○場所:金沢医療センター3階講堂
○参加は自由


テーマ;”関連各科からみた糖尿病性足病変”
内科から見た糖尿病性足病変 代謝内科 長岡 匡 先生
糖尿病足病変に対する局所治療 皮膚科 川原 繁 先生
糖尿病性足病変について ー整形外科の立場からー 整形外科 末吉 泰信 先生
糖尿病足病変に対する血行再建術 心臓血管外科 遠藤 将光 先生
閉塞性動脈硬化症の新たなる治療
  ー再生医療としての幹細胞注入療法ー
血液内科 吉尾 伸之 先生
糖尿病における冠動脈狭窄性病変 循環器科 中村 由紀夫 先生

○総合討論
○司会; 能登 裕 先生(代謝内科)、川原 繁 先生(皮膚科) 





2004年2月 動脈硬化の知識
平成15年血管病センター公開講座

テーマ;動脈硬化の知識

第1回(2/12) 脳卒中(神経内科、脳神経外科)
高血圧(腎臓内科)
第2回(2/19) 心臓病(循環器内科、心臓血管外科)
糖尿病(代謝内科)
第3回(2/26) ASO (血管外科)
脂質代謝(検査科)
食事療養(栄養部)


TOP