臨床検査科 |
部長・科長紹介
![]() 部長 川島 篤弘 |
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![]() 科長 黒瀬 望 |
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診療内容・特徴
(1)病理検査:地域連携への取り組み、姿勢
(1)手術症例の病理診断は、他施設との情報共有を念頭に、各種取扱い規約に従って、記載しています。病理診断報告書はすべて電子化されており、問い合わせにも迅速に対応できます。臨床検査科の紹介 |
血液検査 |
生化学検査 |
一般検査 |
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【注意点】 ・排便後、長時間放置した糞便では陰性になることがあるので、なるべく排便直後の便がよいです。 ・便は当院で渡した容器に入れて下さい。(別の容器で中に不純物が入っていると偽陰性や偽陽性の原因になります) ・歯出血・鼻出血・痔出血及び月経血等の混入の有無にも注意が必要です。 ・還元物質(ビタミンCなど)の存在により、偽陰性になることがあります。 ・採便時にトイレの洗浄剤が混入すると、陽性となることがありますので洗浄剤が混入しないように注意して下さい。 ・より正確な結果を得るためには、潜血反応の検査をする3日位前から動物性食品(生または半焼き)及び生野菜の摂取を控えるのが望まれます。 【検査法】 当検査科では、オルトトリジン法とグアヤック法の両方を同時に検査できる簡易検査法を採用しています。このキットの感度はオルトトリジン法が5.0μg/ml、グアヤック法が25.0μg/mlで発色するように調整してあり、潜血の強弱が判定できます。 【判定】 便を専用濾紙に塗った後、発色試薬を加え30秒後に発色の有無で判定しています。 |
【注意点】 ヘモグロビンが腸内細菌により変性を受けその抗原性を低下させることや、体液蛋白成分の抗原抗体反応阻止により偽陰性になる可能性があります。 【検査法】 当院ではヒトヘモグロビンと、偽陰性を少なくさせる為に血液成分であるトランスフェリンを同時に検出できる免疫クロマト法を採用しています。 【判定】 糞便を採便棒で数ヶ所から採取し、便懸濁液を作ります。15分放置後テストプレートに懸濁液を滴下し20分後に判定しています。 |
病理検査 |
細菌検査 |
黄色ブドウ球菌(血液寒天) | 大腸菌(BTB寒天) |
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▲赤色の血液寒天培地に、白色~黄色のコロニー(細菌の集落)が見える。コロニーの周りで、培地の色が薄くなっているのは細菌が培地に含まれる血液を溶血したためである。 | ▲緑色のBTB寒天培地に、黄色のコロニーが見える。 |
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▲グラム染色の顕微鏡写真。球状の細菌がブドウ状に不規則に見える。 | ▲グラム染色の顕微鏡写真。桿状の細菌が見える。 |
皮膚 | 表皮ブドウ球菌、アクネ菌(にきびの原因菌)など |
口腔内 | 緑色レンサ球菌、ナイセリア、嫌気性菌など |
消化管 | 腸球菌、腸内細菌(大腸菌など) |
1、MRSA :メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 2、VRE :バンコマイシン耐性腸球菌 3、MDRP :多剤耐性緑膿菌 4、ESBL :基質拡張型βラクタマーゼ産生菌 5、PRSP :ペニシリン耐性肺炎球菌 6、BLNAR:βラクタマーゼ陰性ABPC耐性インフルエンザ菌 7、MDRTB:多剤耐性結核菌 8、メタロ型βラクタマーゼ産生菌 |
接触感染とは | 皮膚や手指を介して、抵抗力の弱った人へ感染する直接感染と人が触れる環境表面や医療器具などを介して感染する間接感染があります。 |
空気感染とは | 長時間空気中に浮遊する粒径5μm以下の粒子に付着した微生物による感染で空気の流れによって広く撒き散らされ、吸入されて広範囲に伝播されます。 |
飛沫感染とは | 粒径5μm以上の大きい飛沫粒による感染で咳、くしゃみ、会話、気管内吸引など、1mの距離で接する際に、伝播されます。 |
生理機能検査 |
1.心電図 心臓の状態をみる基本的な検査です。両手両足及び胸部に電極をつけます。心臓がポンプの役割として動く際に生じる小さな電気を解析装置で増幅し、描いた波形が心電図となります。不整脈、心肥大、狭心症、心筋梗塞などがわかります。また、運動することによって心臓の筋肉の酸素消費量を増加させ十分に心筋に酸素が送られているかどうかを調べる運動負荷心電図もあります (マスター2階段法、他)。 |
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2.ホルタ-心電図 携帯型の心電図記録装置を装着して24時間連続で心電図を記録する検査です。普通の心電図検査では見つかりにくい発作性の不整脈、狭心症などの発見に役立ちます。当日の入浴は不可で、機械は翌日はずします。 |
3.肺機能検査 肺機能の状態をみる基本的な検査です。検査法は鼻をつまんで口だけで呼吸をしてから、息を吸ったり、吐いたりしその呼吸変動を利用した検査です。検査の種類は、一般肺機能に肺気量分画(VC)、フローボリューム曲線(FVC)、精密肺機能検査に機能的残気量(FRC)、肺拡散能力(DLco)があり、呼吸器の病気(ぜんそく、肺気腫、肺線維症、気管支炎)の種類が推測できます。 |
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4.超音波検査(エコー検査) 超音波とは、人間の耳で聞くことのできない周波数の高い音のことです。超音波は生体内を透過することができ、性状の異なる組織の境界面で反射します。この性質を利用してさまざまな臓器の形態、血流から機能及び疾患を評価します。 |
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5.脳波検査 脳の神経細胞が正常に働いているかどうかをみる検査です。頭部に電極をつけます。脳の神経細胞から生じる小さな電気を解析装置で増幅し描いた波形を記録します。てんかん、脳腫瘍、脳血管障害、痴呆、意識障害の程度がわかります。 |
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6.神経伝導検査 末梢神経を皮膚の上から電気的に刺激し、その神経が支配する筋から発生する活動電位を測定し、障害の部位を調べます。 |
7.大脳誘発電位(ABR、SEP、VEP) 音(ABR)、光(VEP)、電気(SEP)などの刺激によって起こる脳内の電位変動を頭皮上より記録し、神経系路の障害を調べます。 |
8.睡眠時無呼吸検査 昼間眠い、だるい、睡眠中息苦しい、大きないびきをかくなどの症状のある方を対象とする検査です。就寝前、睡眠時無呼吸モニターを装着します。精密検査は頭に脳波電極、鼻に呼吸センサーのチューブをつけ,胸と腹に呼吸センサーのバンドを巻き,指先に血液酸素飽和度測定器を装着します。この状態で睡眠中の呼吸状態を記録します。翌朝起床した時間で検査終了となります。睡眠中の無呼吸低呼吸指数(1時間あたりの無呼吸数及び低呼吸数)を解析して睡眠時無呼吸の評価をします。当院では入院して実施する検査となります。簡易検査は検査機器を自宅に持ち帰り、装着し翌日はずして解析する事も出来ます。 |
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輸血検査 |