産科・婦人科



  産科・婦人科

部長・医長紹介

氏名 職名 専門分野 外来日
野島 俊二 部長 産婦人科一般 月・水・金


診療内容・特徴・研究実績

●婦人科悪性腫瘍に対してガイドラインに沿った、手術・放射線・化学療法を組み合わせた集学的治療を実施しています。

●良性疾患の手術では腹腔鏡下手術、ミニラパ手術や膣式手術などの低侵襲手術を推進しています。

●ハイリスクの妊娠・分娩の搬送受け入れは24時間対応しています。小児科の新生児治療室と連携して治療にあたっています。



主な対象疾患

子宮悪性腫瘍、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、性器脱 卵巣悪性腫瘍、卵巣良性腫瘍、子宮内膜症 子宮外妊娠、絨毛性疾患 ハイリスク妊娠および分娩、胎児異常、不育症


手術・治療件数

低侵襲手術を適応のある症例に実施しています。当院は数十年前から膣式手術を行っていました。1996年から腹腔鏡下手術の取り組んでいます。



地域行事・地域連携

当院へ母体搬送などの際には、終日ダイレクトコールにて連絡をお願いします。

(呼吸管理必要が予想されるような早期産症例などでは受け入れに新生児治療室との調整が必要となりますので受け入れ可否の返答に時間を要する場合があります。)


産科に限らず婦人科的疾患であっても必要があれば時間外の受診に対応しています。


診療時間内の外来紹介受診に事前の連絡は必要ありません。

患者さんに紹介状をお渡しの上、月・水・金曜日の午前中に受診するようお伝え下さい。

  外来診察・スタッフ紹介

 
一診 婦人科 野島 - 野島 - 野島
二診 婦人科 石丸 - 石丸 - 石丸
三診 婦人科 加戸 - 加戸 - 加戸
手術 - 手術日 - 手術日 -

■妊産婦健診/午前(月~金)
■助産師外来/午前(月~金)(要予約)
■火・木曜日/手術日 ※婦人科の診療は行っていません。
■午後/助産師乳房外来(月~金)(要予約)
■当院で里帰り分娩を希望される方は、34週頃までに紹介状を持って月・水・金の
  午前に受診して下さい。

■スタッフ


部長
野島 俊二

医師
石丸 美保
 

  産科診療

■妊婦健診について
妊婦健診は土、日、休日を除く毎日に受け付けています。ただし火曜日と木曜日は手術日ですのでなるべく月・水・金曜日に受診していただくようにお願いします。急病の場合は午後・夜間でも受け付けています。
妊娠7ヶ月ころまでは4週間に1回、8ヶ月からは2週間に1回、36週(10ヶ月)に入ったら1週間に1回の頻度で健診をしています。
里帰り分娩を御希望の方は、妊娠34週ごろまでに電話で一度産婦人外来までお問い合わせください。
電話での外来受診の予約も再診に限り受け付けていますのでご利用下さい。

■妊娠中の検査について
体重、血圧、浮腫と尿の蛋白・糖は毎回検査します。
○超音波検査
超音波断層装置で胎児を診察します。この検査は分娩予定日の決定、胎児の成長の評価や異常の有無・胎盤・羊水などの検査に非常に有用なので、当院では毎回の妊婦健診時に施行しています。詳しくは下記の項目をご覧ください。



>>超音波について
>>超音波による胎児の診察
>>超音波で見る 妊娠6週/8週の胎児
>>超音波で見る 妊娠9週/11週の胎児

○血液検査
貧血、梅毒、血液型などの他にウイルス感染症の検査として、風疹抗体、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、AIDS(HIV)、成人T細胞白血病(ATL)などの検査を行います。その他、ご希望や必要に応じて検査を行っています。
○B群溶連菌(GBS)
B群溶血性連鎖球菌は日本では10~20%くらいの人の体内にいるとされています。稀ではありますが、お産の前後に赤ちゃんにこの細菌が感染して、重篤な症状を引き起こすことがあります。感染を防御するために、妊娠末期近くにこの細菌の検査を行っています。細菌が検出された場合には出産時に感染防止の対処をします。
○ノンストレステスト
胎児の心拍数変化、胎動、子宮の収縮などを一定の時間の間の記録をして胎内の赤ちゃんが元気であるかどうかを調べる検査です。37週に実施しています。お産で入院した妊婦さんにはすべての方に実施しています。
>> 胎児心拍数の検査
○羊水染色体検査
胎児の染色体分析を目的に行われる検査です。
羊水検査を受けられる妊娠週数に決まりがあるため、詳細につきましては産婦人科外来までお問い合わせ下さい。

  婦人科診療

■子宮筋腫・子宮腺筋症
子宮筋腫は子宮に発生する良性平滑筋腫瘍です。子宮腺筋症は子宮内膜組織が子宮筋層内に侵入して発生する病態のことで子宮内膜症の類型です。両者ともに子宮が腫大する疾患です。
子宮筋腫は比較的頻度の高い疾患です。30歳以上の成熟女性の20~30%に筋腫が存在すると推定されています。子宮筋腫・子宮腺筋症の症状は様々で、大きいものでは腹部に腫瘤として触れるようになり圧迫症状として腰痛、頻尿、便秘などになることがあります。出血に伴う症状としての月経痛、過多月経、月経延長などの生理異常、不正性器出血、貧血などが主な症状ですが自覚症状としては無症状のこともあります。診断は内診による診察、超音波・MRI・CTによる画像診断、細胞診・組織診などによって行います。
治療は年齢・症状の程度・筋腫の大きさ・挙児希望の有無などによって、対症療法、ホルモン療法、偽閉経療法、手術療法(筋腫核出術・子宮全摘術)などを選択しています。手術には膣式手術、腹腔鏡下手術、腹式手術の各方法があり、個々の症例に適した方法を選択して実施しています。

■子宮内膜症
正常の状態では子宮の内面にある内膜組織が正常な部位以外で増殖する原因不明の疾患です。比較的若年の婦人に多く発見されます。主な症状は月経時の下腹部痛、腰痛、排便痛、性交痛などで年齢とともに症状が悪化することが特徴で、この症状は子宮内膜症の人の約70%に見られます。不妊症を合併することも珍しくありません。
内診による診察、超音波・MRI・CTによる画像診断、血液検査、腹腔鏡などによって診断します。治療は薬物療法、手術療法(腹腔鏡下または開腹手術)を病状や適応によって選択して行っています。

■不妊症
妊娠を希望しているにもかかわらず、2年以上経過しても妊娠しない場合は不妊症の可能性があります。統計上、不妊の原因がない夫婦では6ヶ月以内に70%、1年以内に90%近く妊娠するとされています。
不妊症の原因は種々存在する可能性がありますが、WHO(1996)によると男性側に原因有り25%、両性に原因有り25%、女性側に原因有り40%、原因不明10%とされています。
当院では、卵巣機能の検査、子宮・卵管の異常の検査、精液の検査などを行っています。それらの結果により必要に応じて、ホルモン療法、排卵誘発、人工授精、体外受精などの治療を行っています。

■ホルモン補充療法(HRT; hormon replacement therapy)
中高年になると卵巣から分泌される女性ホルモン(主として卵胞ホルモン;エストロゲン)の量が低下し、そのことによって全身の諸臓器が影響を受け種々の特徴的な症状が発現するようになってきます。これがいわゆる更年期障害です。
また骨量の減少や高脂血症も生じやすくなりこれが後日の骨粗鬆症や虚血性心疾患の発生につながる可能性がでてきます。これらのことを予防・軽減・治療するために少量のホルモンを使用することをホルモン補充療法といいます。これからの高齢化社会ではこの治療を必要とする人は増えるであろうと予想されています。

■クラミジア感染症
クラミジア・トラコマティスという病原体が性器に感染することにとって発症します。最初はほどんど無症状ですが病原体が子宮、卵管やお腹の中に広がることによって下腹部痛や性交時痛が生じます。感染が卵管やお腹の中に広がると不妊症の原因になったりする事もあります。大部分のクラミジア感染症は内服薬で治療できますがセックスパートナーも同時に治療する必要があります。

■子宮脱・子宮下垂
妊娠・出産に必要な臓器である子宮は加齢に伴って正常な位置から下垂してくることがあります。このようなときに子宮の下垂感だけでなく、いろいろな排尿の異常(咳、くしゃみなどで尿が漏れる尿失禁、尿が出にくい排尿困難など)が起こります。
診察によって異常の程度を判定し、会陰体操や薬剤による治療を行い、手術が必要な場合は膣式手術を行っています。

>>金沢医療センター 悪性腫瘍治療成績 (1994~1998)
>>腹腔鏡下手術について

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 妊娠出産は自然な経過があり大体は正常なものです。
しかしちょっとした不摂生、不注意で気づかないうちにハイリスクとなり、
突然急変することがあるのです。
金沢医療センターは

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  助産師外来のご案内



助産師外来とは?
助産師が行う妊婦健診のことです。
助産師外来では医師の診察が必要な場合には、医師が診察できる体制になっています。
医師・助産師が協力し、安心してお産ができるようにサポートさせていただきます。
病棟の助産師が担当しますので、妊婦さんには妊娠・お産・産後と継続したケアを受けていただくことができ、安心してマタニティーライフを過ごしていただけます。
女性同士だから分かり合えること、日頃困っていること、不安を感じていることなどを気軽にお話して下さい。


対象となる方
・妊娠経過が順調な方
・双子や三つ子でない方
・以上以外でも、医師が対象となると判断した方
 対象の方は妊婦健診の初回の時に同意書をお渡しします。

検診日時・場所
・日時 月・火・水・金曜日 午前9:00~12:00(完全予約制 1人30分)
・場所 産婦人科外来


料金
通常の妊婦健康診査料金と同額(補助券が使用できます)


健診内容
問診・触診・視診・尿検査・血圧測定・体重測定・子宮底
腹囲測定・乳房ケア・胎児心拍音の聴取・超音波検査
内診(37 週以降)・バースプランについて


保健指導
妊娠数週に応じた生活指導

マイナートラブルなどの対処方法
食事指導および体重管理指導
乳房のお手入れについて
入院・育児準備について
お産について(お産の流れやリラクゼーションなど)


スケジュール
助産師外来対象の方は、原則として医師の診察は下記のスケジュールのようになります。


妊婦さんからの声


何でもお気軽にご相談ください
産婦人科外来
  院内助産のご案内



当院では、助産師が中心となって順調な妊娠経過の方の「お産」を担当していく院内助産を2012年4月に運用開始しました。これは日本に古くからある助産所の良さを生かした「あたたかいお産」と、医療設備・体制の整った病院内での「安全なお産」という助産所と病院の両方の良さを兼ね備えたシステムです。

院内助産では、お母さんが本来持ち得ている「自らが産む力」と赤ちゃんが持っている「生まれてくる力」を手助けし、できる限り自然で安全なお産ができるように家庭的な雰囲気の中で助産師が寄り添い支援します。また、産科医師、小児科医師が24時間対応できるシステムとなっていますので更にご安心いただけると思います。

出産という一生に幾度とないすばらしい経験を自分の産む力で満足感のあるものにしてみませんか?



院内助産でお産できる方は、以下の基準を満たしている方です。
1、妊娠経過が正常である
2、既往歴、産科既往歴に問題がなく、合併症がない
3、40歳未満、身長150㎝以上、非妊時BMIが25未満
4、本人の希望がある
5、夫の同意がある
6、単胎で経膣分娩が可能と判断されている
7、妊娠37週0日から40週6日の間の分娩である
基準を満たさない場合でも、医師と相談し、許可があれば利用できる場合もあります。
 異常が予測される場合は医師の診察を受けていただき、場合によっては、院内助産院のご利用をお断りさせていただく場合もあります。


妊婦健診は通常の医師と助産師外来の妊婦健診を受診していただきます。妊娠26週頃バースプランの紙をお渡しします。そのバースプランをもとにお産に向けて、妊婦健診の際に助産師が一緒にプランを考えていきます。母親学級、両親学級は院内助産利用以外の妊婦さんと一緒に受けていただきます。お産のときはバースプランに沿った分娩ができるように、ご本人やご家族と話し合いながらケアを行っていきます。


通常の分娩の際と変わりません。
院内助産についてご不明な点がありましたら遠慮なく産婦人科外来スタッフにお尋ね下さい。
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