整形外科

  扱う主な疾患

脊椎・脊髄の疾患手の外科の疾患足の外科の疾患関節外科疾患
外傷性疾患小児の疾患腫瘍性疾患骨粗鬆症


■小児の疾患

1) 肘内障
幼児の手を急に引っ張った際に、肘関節部の橈骨頭が靭帯から逸脱するために生じます。幼児は痛みのために手を動かそうとしなくなりますが、肘の腫脹や変形は外見上認めません。ほとんどの症例が容易に整復することができ、整復されると直ぐに疼痛も消失し手を動かせるようになります。4歳ぐらいまでの幼児に発生し、それ以降ではほとんど見られません。

2) 上腕骨顆上骨折
肘関節の少し上で上腕骨が骨折するもので、小児が転倒し手をつくことによって肘関節が過度に伸展され発生することがほとんどです。骨折部が転位していない場合は、ギプスなどによる保存的加療が行われます。転位を伴う場合は、整復が必要となり手術を要することが多いです。

3) 上腕骨外顆骨折
小児の肘関節部骨折の中で、顆上骨折の次に多い骨折であり、上腕骨顆部外側が骨折します。転位を伴う場合は、正確に整復しないと後に変形を来たすため、手術的加療が必要となります。受傷時転位を認めない場合も、骨折部が不安定なことも多く、途中で骨折部が転位してきたり、骨癒合不全となったりする危険性があり手術適応となることもあります。

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