扱う主な疾患 |
■腫瘍性疾患 |
1) 神経鞘腫
神経を取り巻くシュワン細胞が腫瘍性に増殖した良性の軟部腫瘍です。神経と連続しているため、腫瘍を叩くとその末梢にビーンと電気が走るような放散痛を生じるのが特徴的です。手術的に核出可能ですが、神経と連続しているため適切な整形外科専門医による治療が必要となります。
2) ガングリオン
手関節周辺に好発するのう腫であり、ゼリー状の内容物を含んでおります。ガングリオン自体痛みはありませんが、周囲の組織を圧迫したりすると痛みを生じる場合もあります。内容物を注射で抜くことにより消失しますが、再発することが多いです。再発を繰り返す場合は、手術的加療が選択されることもあります。
3) 脂肪腫
脂肪細胞が増殖した良性の軟部腫瘍である。無痛性のため放置され巨大化することもあります。治療は手術的に摘出するしかありません。巨大化する場合は悪性腫瘍の可能性も否定できませんので、適切な整形外科専門医に受診することをお勧めします。
4)腱鞘巨細胞腫
手の腱鞘から発生することが多く、時に巨大化することもあります。良性腫瘍ですが、腱や関節内に入り込んでいる場合は手術的治療も難渋になります。手術しても再発することも多く、適切な整形外科専門医による治療が必要となります。